【ES編】《就活×心理学》知っておくだけで内定率が格段に上がるテクニック
この記事では、ES(エントリーシート)で使える心理テクニックをご紹介します。
アンチクライマックス法
意味
結論を最初に書いて、後で内容を説明すること。
始めに結論を書くことで、相手に興味を惹き付けたり、分かりやすく伝えられます。
芸人が面白い話をする時なども用いられており、内容が難しかったり長くなってしまったりする場合はより活用すべきテクニックです。
使い方
「私は飲食店でアルバイトをしており、責任力と課題解決能力を養いました。3年間のアルバイトで時間帯責任者という役割を任され、・・・」
ESにおいてアンチクライマックス法は自己PRや学生時代に頑張ったことなど活用できる場面が多くあります。
「どのような能力を身につけたのか→どのようにして身につけたのか→身につけた能力を入社し、どのように活かせるのか」
このような書き方が主流であり、一番伝わりやすいと思います。
読みづらそう、何を伝えたいのかわからないといった印象を人事に与えてしまうと、その時点で足切りをされてしまうかもしれません。
話の内容よりも、話の伝わりやすさを意識して文章を考えましょう。
一貫性の法則
意味
記述している内容に矛盾が無く、一貫性を持たせることで、相手から信用・信頼されやすくなること。
逆に矛盾点が出てしまうと、信用・信頼を失ってしまうことになります。
見栄を張る時は、それ相応の準備が必要です。
使い方
<特技:英語とエントリーシートで書いた場合の面接>
面接官「英語が特技だと書いてありますが、具体的にどれぐらい得意なのでしょうか?」
学生「2年間の海外留学と英会話スクールにより、私の英語力は養われたと考えています。学校の授業や本を読んでの勉強などはあまり行っておらず、現地で実際に話すことで身に付きました。意識していたこととして、・・・その結果TOEICでは900点を取ることができました。」
特技が英語であると書いたならば、「何故英語が得意なのか」「どのような実績があるのか」について述べると、面接官を納得させることできます。
特技だけでなく、ESから面接にわたるまですべてにおいて一貫性を持たせましょう!
エントリーシートを書いている時は誰からも質問や疑問点を投げかけられないので、どうしても見栄を張った内容にしてしまいがちです。
しかし、その内容のまま面接を受けてしまうと受け答えが上手くできません。
一貫性があれば、真実だけを書いているあまり色が無いESであっても通過しますし、面接も安心して受けることが出来ます。
希少性の法則
意味
ある物の希少性が高く、とても数が少ない場合、人はその物の価値を高く見積もること。
カードパックの開封の時や、ゲームアプリでガチャを引くときなど、レア度が高い物を欲してしまう時もこの心理効果が働いています。
希少な体験をしているエピソードは、ESでも人事の目に留まりやすく面接で話を聞いてみたいと思わせることが出来ます。
少しでも普通な人がしないような体験をしたことがある人はESに書いてみましょう。
使い方
「私の強みは人脈の多さです。旅行が趣味で、日本のみならず海外への旅行経験が多くあります。その中で様々な地域の友人を作ることが出来ました。この人脈術は・・・」
会社自体に直接関わりのないことであっても、希少性があれば他にはない才能を持っている人だと評価されます。
加えて、「この経験を活かし貴社では~」と述べることで説得力が増し、興味を惹き立てることもできます。
こういった経験をすることを意識し、行動している学生は強いです。
しかし、目新しいエピソードや経験談を書けない学生も少なからずいると思います。
その場合は、家族や友人との会話で、「私が普通の人と違うところってどこだと思う?」と聞いてみましょう。
主観的に見るのと客観的に見るのでは違ってきますので、案外人とは違う点が出てくると思います。
どんなに小さいエピソードでも構いませんので、ESに加えてみることをオススメします。
ステレオタイプ
意味
多くの人が無意識に持ってしまっている固定概念や先入観のこと。
英語を喋れる人は仕事ができるといったステレオタイプや、O型は大雑把、A型は几帳面といった血液型のステレオタイプなどが存在します。
誠実そうな人が事件を起こしたり、強面な人がとても優しかったりした時にすごく印象に残ることはよくあります。
こういった些細な場面においてもステレオタイプが働いています。
良くも悪くも印象を大きく左右する心理効果ですので、自分がどういう人間でどういった印象を持たれているのかを認識することはとても大切です。
使い方
特技:英語
自己PR:私には誰とでも仲良くなれるコミュニケーション能力があります。今まで10ヵ国以上を旅し、300人以上の友達を作りました・・・
例のESだと、面接官はハキハキの喋る活力のある明るい学生といった印象を持ちます。
面接時に、内気な性格だったりあまり喋り慣れていない様子だった場合、学生に対しての印象は下がってしまいます。
ESは面接に進むための確認テストであり、面接で使用する資料です。
通過できるレベルの内容が書かれていないといけませんし、面接官に首を傾げられないような内容でなくてはなりません。
ES時の印象と面接時の印象を客観的に認識し、ギャップが生まれないように意識しましょう。
認知的不協和理論
意味
自分が矛盾していると感じたモノに対し、不快感を覚えること。
矛盾している状況は普段からよく目にすると思います。
例えば、自ら立候補したのに全然働かないリーダーや給料が低いのに仕事量が多い会社などです。
こういった矛盾は相手からの信用を無くしてしまう要因となります。
使い方
学生時代に頑張ったこと:私は大学の4年間大手アパレル企業のアルバイトを継続して取り組みました。結果として教育係という役割を担い、ストレスコントロール力を養ったと考えております。・・・
教育係と聞いた時に多くの人は、人に伝える力やコミュニケーション能力などを養ったと考えます。
しかし、あえて「教育係→ストレスコントロール力」を養ったと答えることで矛盾が生じるとまではいかずとも、「どのように養ったのだろう?」と相手の興味を惹き立たせることができます。
後にどのようにしてストレスコントロール力を養ったのかを詳しく説明することで、説得力が増し、エピソードに強い印象を持たせられます。
認知的不協和理論を逆手に取った、相手からの信用を著しく高めることが出来るテクニックです。
フレーミング効果
意味
ある事柄を説明するときに伝え方ひとつで話の内容に対する印象が異なること。
身近にあるものでいうと、ウェブサイトやチラシなどの一面を飾る広告などにフレーミング効果は使われています。
例えば、95%のお客様から満足したという声をいただいております!という文字を広告内で見たことがあると思います。
この文字が5%のお客様は不満足だったという内容であった場合、その広告に対する印象は悪くなってしまいます。
極端な例ですが、このように伝え方は印象面において重要になります。
使い方
「私は責任感が高く、人一倍周りの状況を見て何をすべきかを考えていました。」
自分がどのような人間かを述べている時にフレーミング効果を活用することができます。
例文で重要なワードは「責任感」です。
「責任感が高く」という部分を「何事も深くかんがえてしまうタイプなので」と書いたとしましょう。
その場合読み手に対し、「プレッシャーに弱いタイプなのかな?」という印象を与えてしまいます。
余計な情報を与えてしまいそうな言葉は使わずになるべく良い印象を与える言葉を使うことが重要です。
それに、大抵の悪い印象を与える言葉は良い印象を与える言葉に置き換えることができます。
この置き換える行為をリフレーミングと言います。
いくつかのリフレーミングを紹介しておきます。
・陰気→冷静に物事を考える
・変わっている→独創的な性格
・弱気→用心深い
マジックナンバー3
意味
根拠が3つあると、説得力が増すこと。
「根拠が2つあります。」「理由は4つあります。」と述べた時よりも、「ちゃんと考えているな。」という印象を相手に与えやすいのです。
世界3大〇〇やハットトリックといった言葉にもマジックナンバー3の効果が働いています。
人は3という数字に何故か興味を示してしまいがちなのです。
使い方
意味の通り、自身の能力を養った理由や目標を達成できた理由を説明するときに「理由は3つあります。」と3つの根拠を交えるだけです。
人が短時間で覚えられる記憶は4±1と言われているので、個数に関しても丁度良い量です。
加えて、理由の3つ目に「私はこの理由が一番大きいと考えていて」と書くことにより3つの理由における重要度の比較ができるので、意図的に本当に伝えたい理由を認識させることが可能です。