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実践的な心理テクニックを詳しく紹介しています。

【面接編②】《就活×心理学》知っておくだけで内定率が格段に上がるテクニック

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この記事では、面接で使える心理テクニックをご紹介します。
【面接編①】をまだ見ていない方はそちらから見ることをオススメします。


sinrinet.hatenablog.com


ノンバーバルコミュニケーション


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意味

非言語コミュニケーションとも呼ばれ、声に出して話すこと以外でコミュニケーションを取ること。
喋っている最中の手の動きや、嬉しい時のガッツポーズなど、普段から無意識に人は行っています。


関連するものとして「メラビアンの法則」という心理学があり、人の印象は「視覚55% 聴覚38% 話の内容7%」で決まると言われています。
面接では何を話すかというのはもちろん重要ですが、話している最中の身振りや話し方も意識しなければなりません。

使い方

意識するだけで簡単にできるものを4つご紹介します。


話す時の手振りを大きくする
話を分かりやすく相手に伝えることが出来ます。

しっかりと相槌を打つ
相手の話を聞いているアピールになります。

声のトーンを使い分ける
基本的に相手に合わせたトーンで話し、その中で抑揚をつけます。
アピールしたい話の最中は、声を高くしましょう。

ゆっくりと話す
面接本番では無意識に早く話してしまいます。
早く話してしまうと自信が無い人と思われてしまうので、ゆっくりと話すことを意識しましょう。

バックトラッキング


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意味

オウム返しとも呼ばれ、会話の中で相手の発言を真似た返しをすること。
返しに困った時に使えるというメリットもありますが、コミュニケーション能力が高いと思われやすくなります。
さらに、話をちゃんと聞いてくれる人、話しやすい人といった印象を相手に与えることができるため印象面でも良い効果があります。


使い方

面接官「部活で怪我をしたとエントリーシートに書かれていますが、あなたにとってとても辛い経験になったのではないですか?」
自分「はい。部活で怪我をしたことは私の学生生活でとても辛かった経験でありました。しかし、同時に成長させてくれた経験であるとも考えます。・・・」


バックトラッキングは掘り起こすような質問をされた時に特に活用できます。
例では「部活で怪我をした経験→辛かった?」という質問に対し、少し崩した形でバックトラッキングを行っています。
自分の発言に質問内容を織り交ぜることで、どういった質問をされているのか頭で整理しやすくなります。


注意点として、丸々同じ言葉を返したり、頻繁に使用することは避けましょう。
あくまでも自然体での会話を意識することが重要です。


ピークエンド法


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意味

過去の経験をクライマックス時(ピーク)とどういう終わり方だったか(エンド)で判断すること。
例えば、「高校生の時、文化祭は楽しかったですか?」と聞かれたとしましょう。
文化祭で何か出し物をした経験がある人ならば、文化祭で一番盛り上がったピーク時と文化祭が終わってからの打ち上げなどをメインに思い出す人が多いはずです。


ピークエンド法は面接でも活用され、面接官は学生との面接がどのようなものであったかを思い出す際に、主にピーク時とエンド時を思い出してしまうのです。
その記憶は面接の採用判断に関わってきます。

使い方

<ピーク時>
面接においてピークとは、話の盛り上がりです。
人と人とのコミュニケーションですので、面接中おもわぬ所で話が盛り上がったりすることは多々あります。
話が盛り上がりそうだと思ったタイミングがあれば、面接の雰囲気を壊さない程度にリアクションを取ってみたり、話を深堀してみましょう。


<エンド時>
面接においてエンドとは、主に逆質問です。
逆質問は他の学生と差をつけられる最後のチャンスであると言えます。
質問内容として、「入社してから自分に降りかかるであろう具体的な質問」「会社の未来について自分の意見を添えた質問」などがオススメです。
面接官に全てを投げかける姿勢ではなく、自分の意見を持って質問しましょう。


面接編①初頭効果「最初に与えられた情報がその後の情報にも影響を及ぼすということ」という心理効果を述べました。
ややこしい部分ですので、違いを説明します。
初頭効果は面接中の学生の印象に関わり、ピークエンド法はどのような面接だったかという記憶に関わります。
それぞれの効果をしっかりと認識して使い分けましょう。


フレーミング効果


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意味

ある事柄を説明するときに伝え方ひとつで話の内容に対する印象が異なること。
主に街中やネットでよく見る広告でフレーミング効果は使われています。


例えば、エステの満足度96%という文字を広告内で見たことがあると思います。
この文字が不満足度4%という内容であった場合、そのエステに対する印象は悪くなってしまいます。
このように伝え方は、印象面において重要になります。

使い方

「私は慎重な性格であらゆる可能性を試行錯誤して、計画を実行していました。・・・」


自分がどのような人間かを述べている時にフレーミング効果を活用することができます。
例文で重要なワードは「慎重な性格」です。


もし、「慎重な性格」を「心配性」と述べてしまった場合、相手からの印象は少し下がってしまいます。
このように、大抵の悪い印象を与える言葉は良い印象を与える言葉に置き換えることができるのです。
この置き換える行為をリフレーミングと言います。


他にもいくつかのリフレーミングを紹介しておきます。

・飽き症→挑戦力がある

・内気、暗い→人を引き立てる能力がある

・子供っぽい→想像力がある


面接において、リフレーミングを使える場面は多々あります。
面接練習の時など、今一度自分の発言を見直してみましょう。


返報性の原理


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意味

誰かから施しを受けると、お返しをしたくなること。
誕生日プレゼントをもらったり、勉強を助けてもらったりしたときにお返しをしたことがある人は多いと思います。


日常の中で多々経験する心理効果ですので、知っている人も多いと思います。
返報性の原理は様々な種類があります。
誕生日プレゼントをもらってお返しがしたくなることを感謝の返報性と言います。


「やられたら、やりかえす」という言葉があるドラマで有名になりましたが、これは恨みの返報性です。
ある感情にさせられると、同等の感情にさせたくなるということです。

使い方

面接において使える返報性の原則は好意の返報性です。
好意の返報性は恋愛場面でも多く使われますが、面接中に活用することで面接官から好意を持たれやすくなります。


しかし、好意を持つためには、相手のことをよく知る必要があります。
面接中に面接官の情報を引き出すことは難易度が高いと思います。
面接官の名前・顔・役職ぐらいは知っておいた方がいいですね。


面接中は、笑顔で面接官に興味を示し、面接最後には「本日の面接は大変有意義なものとなりました!」などと述べることで好意があるというアピールはできると思います。


ペーシング


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意味

喋り方・ペース・価値感などを相手に合わせること。
喋りやすいと感じる相手は、ペーシングが働いている可能性があります。


例えば、地元の方言で喋る相手に対して方言で喋ってしまうという経験がある人がいると思います。
方言で喋ることに話し相手と自分に安心感と喋りやすさを与えるためです。
このように、相手に適した喋り方があるのです。

使い方

方言で喋る面接官もいないと思いますので、面接で実際に活用できるペーシングテクニックのみを紹介します。


・喋るペースを合わせる
面接官が早口な人ならば多少早口に、ゆったりしている人ならばリラックスしてゆっくりと話しましょう。

・言葉を真似る
「挑戦→チャレンジ」「討論→ディベート」などといった横文字でも伝わる日本語は最近増えてきています。
相手が横文字を使うタイプならば、発言内に横文字を取り入れることを意識してみてもいいかもしれません。

・面接官の意見に共感する
価値観や意見に共感し同調することもペーシングと言います。
無理に共感し発言するよりも、面接官が何を伝えたいのかをしっかりと理解してから共感しているアピールをしましょう。

ミラーリング


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意味

相手の仕草や行動を真似することで好印象を与えられること。
仲がいい人達は仕草が似るとよくいわれているように、人は似た仕草をするものに対し安心感を覚えるのです。
恋愛においてもよく使われるテクニックで、意識するだけで簡単に行うことができます。

使い方

相手の仕草を真似るという言葉の通り、面接官が行ったことをそのまま実施するだけでよいのです。


例えば、

面接官がネクタイを少し締めなおす→ネクタイを少し触る

面接官が席に座りなおす→姿勢を正す


真似をするのは3秒後が一番自然だと言われています。
頻繁に行うと不自然さが出てしまったり、相手に不快感を与えてしまうため注意しましょう。




ES(エントリーシート)編もチェック
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