《恋愛×心理学》「アンダードッグ効果」で相手の心を掴み取れ!注意点や活用場面などを紹介!
「10年間連覇している強豪校」 VS 「10年ぶりに出場した高校」
ふとテレビを見た時に、この2校が甲子園で争っています。
あなたは2校とも特に思い入れがある高校ではありません。
さて、あなたはどちらの高校を応援したくなりますか?
おそらく「10年ぶりに出場した高校」を選ぶ人が多いでしょう。
この心理効果はアンダードッグ効果と言います。
アニメやドラマで圧倒的な力を持つ敵に立ち向かう主人公を応援したくなる時にもこの心理効果が働いています。
アンダードッグ効果は恋愛においても絶大な力を発揮します。
では、そのアンダードッグ効果の意味と由来、使い方などを紹介していきます。
アンダードッグ効果の意味と由来
アンダードッグとは、「かませ犬」とも呼ばれ、負けそうな人や弱者のことを指します。
心理学では、自分の弱みを見せたり健気な姿を相手に見せることで、応援したいと思ってしまう現象をアンダードッグ効果と呼びます。
昔、選挙で不利な状況にあった候補者が最終的に逆転勝利するという不可思議な現象をアメリカの世論調査チームが分析しました。
すると、心理効果が働いていることが分かり、その現象をアンダードッグ効果と名付けたことが由来です。
日本語でも、「判官びいき」というアンダードッグと同じ意味を持つ言葉があります。
兄である源頼朝によって不遇な最期を遂げた弟の源義経に同情してできた言葉であり、アンダードッグ効果は判官びいき効果と呼ばれることもあります。
アンダードッグ効果が起こる理由
相手に対し、「同情」しているためです。
誰かから悩み相談を受けたり、弱い一面を見せられた時に、「可哀想だな」「助けてあげたいな」と情けをかけたくなると思います。
その同情の気持ちが、結果的に「応援したい」という感情に繋がっているのです。
アンダードッグ効果の由来である選挙の話を例に取ると、
当選がほぼ確定している候補者に立ち向かって不利な状況にある候補者が必死に努力しています。
国民はそれを見て、「助けてあげたい」と感じます。
そして、「応援したい」という気持ちになり、不利な状況であった候補者に票が集まったというわけです。
アンダードッグ効果の使い方
アンダードッグ効果は就活での面接や友人との会話、営業の時など様々な場面で使われます。
そして一番効果が見られる場面は恋愛です。
これから恋愛において相手の心を掴み取るアンダードッグ効果の使い方について説明していきます。
2人で話している時に活用する
アンダードッグ効果は、集団で喋っている時にも効力を発揮しますが、2人で喋っている時に活用することを強くオススメします。
なぜなら、アンダードッグ効果で話す内容は日常会話よりも、深く重い内容になってしまいますので、2人の時の方が相手に話が伝わりやすく、よりあなたの話を聞いてくれるからです。
※現在、コロナウィルスの影響により、会わずに電話で話す機会が多いと思いますが、電話でも十分に効力を発揮しますのでご安心ください。
話したことを2人の秘密にする
自分の弱みを見せた後に、「この話は2人の内緒にしてね」と言うことで、親密度がグッと高まります。
この心理テクニックは秘密効果と言い、様々な場面で使えますので覚えておいてください。
そして、もう一つメリットがあります。
心理テクニックの一つ自己開示の返報性です。
2人で話す機会を作り、あなたが弱みを見せ、その話を2人の内緒にしようと説明しました。
さて、そこで相手は何を考えるのでしょうか?
相手はあなたが悩みを打ち明けてくれたから、私の悩みや秘密を聞いてもらいたいという心理状況になります。
つまり、相手の悩みや秘密を引き出すことができ、2人で共有することができるんです。
2人の秘密というものはお互いを繋ぎ合わせる鎖になり、次に話す時の話題にもなります。
さらに、相手の悩みを打ち明けた時、アドバイスや励ましの言葉をかけることで、相手の心を掴みやすくなります。
ポジティブな姿勢で活用する
あくまで、「努力しているんだけど・・・なんだ。」というスタンスで話しましょう。
もし、あなたがただ弱音を吐いているだけだと、相手からは「頼りない人」「自分で解決できない人」という印象を持たせてしまいます。
頑張っている姿勢を伝えるには、「自分が何を考えて、どういう行動をした。だけどダメだった。」などといった、詳しい内容などを話してあげると相手に伝わりやすいですよ。
加えて、言い訳がましい態度やあなたが本当に悪い話などはNGです!
お酒を入れてから活用する
お酒というものは心をオープンにさせてくれる薬ですので、普段あまり喋らない人とも喋りやすい状況を作りやすくなります。
それに、深い話をする時に昼間のカフェでコーヒーを飲みながらというのは、少しお門違いですよね。
ちなみに
お酒の話が出たので、この場を借りてバーが薄暗い理由についてご紹介させてください。
人間を含め多くの動物は明るいところに目がいく習性があります。
薄暗いバーでは、情報を遮断してリラックスしながらゆっくりとお酒を楽しむことができるんです。
それに薄暗いところでは男女が体を密着させ親密にさせる可能性が高くなります。
薄暗いこととお酒を飲むことで認知性が悪くなるため、相手を容姿以上に評価してしまいます。
つまり、アンダードッグ効果においては、昼間のカフェでコーヒーを飲みながら相手と話をするより、夜のバーでお酒を飲みながら話をする方が恋愛の発展は見込めるというわけです。
アンダードッグ効果の活用例
一昨日スピーチがあったんだけど、上司に怒られちゃって。
そうなんだ・・・。
この1ヵ月あれだけ時間かけたのに、残念だな。
でも、絶対良い経験になったと思うよ!次のスピーチは成功させよう!
そうだね!ありがとう、頑張るよ。
アンダードッグ効果活用時の注意点
頻繁に活用しない
頻繁に活用してしまうと、あなたの印象が「ネガティブな人」「仕事ができない人」になってしまいます。
どれだけ応援したくても、期待できない人になってしまうと応援できないですよね。
印象は悪くなり、恋愛対象にすら置いてもらえなくなる可能性があるので注意!
真実だけを述べる
当たり前ですが、嘘をつくことは絶対ダメです。
例えその時応援されたとしても、嘘がバレてしまったときにあなたの印象がガタ落ちします。
話を盛ることも控えめに。
わざとらしさを出さない
いわゆる「一生懸命やった感」です。
この曖昧な努力が相手に伝わってしまうと、ムードが壊れてしまいます。
例を出すと、「一夜漬けで頑張ったのに、赤点だったよ・・・。」といった感じです。
話の内容だけではなく、仕草からも相手に伝わりますので、真剣な態度で話しましょうね!